「特定非営利活動法人子供・若者支援センター」主催の市民講座に参加(80時間受講)、当法人認定資格「コミュニケーション認定」に合格し、現在は当法人の会員となって、カウンセリングの勉強や親子のコミュニケーション技法(ペアトレ)などで活躍中のお母さんから投稿がありました。
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『私が傾聴講座と出会ったのは、まだ上の子が中学2生、下の子が小学5年生の時です。
2人とも反抗期を迎えており、良かれと思い伝えた事も、私の思いを理解してくれる気配もなく、口論になってしまうばかりでした。
社会的にはこうした方が良いのに、なぜ解ってくれないんだろう! と子供との間に険悪な空気がありながらも、日々に流されて過ごしていました。
ある時、たまたま公民館で目にした傾聴講座のリーフレットを見て、傾聴って何だろう? 話を聞く勉強って何だろう? と惹かれるものがありました。
この時は、傾聴技法が私の周りの環境を変えてくれる一歩になるとは、思ってもいませんでした。
興味のまま講座に参加させていただきましたが、1回目の講座で人の話を聞く事の奥の深さに驚きました。
勉強が進むにつれ、日々の生活の中で、傾聴技法がたくさん使わている事に気づきました。
私は子供に、私の思いばかり押し付けてしまっていたのではないか?子供の思いをきちんと受け止めていなかった事に気づかされていきました。
以前は、子供も「お母さんは、お母さんが気に入らなければすべてがダメなんだ!!」と自分が否定されているような、発言が多かったのですが、最近はそのような事はなくなり、色々と自分の思いを話してくれるようになってきました。
私の子どもに対する接し方が、子供の話を途中でさえぎり私の意見を伝えてしまっていたのですが、まづ相手の話を聞き、「あ、そうなんだ!」「あなたはそう思うのね!」と共感(あいづち)するように心がけています。
現在も子供と何でも解りあえる良好な関係が築けているわけではありません。
もちろん意見の相違はありますが、お互いの人権を尊重することを基本に自分の考え方や意見を押し付けない、受容共感念頭に入れて、毎日を過ごすようにしました。 いつの間にか、家の中が少しづつ穏やかになっているのを感じました。
また、会社でも傾聴講座に行き初めてから、「以前より、良く話をよく聞いてくれるようになったと思う」と同僚にも言われる自分がいました。聞く勉強なのですが、会議での説明の仕方、話し方が上手になったと言ってくれる方もいました。
話を聞く事を意識していたら、話し方も上手になっていたようです。
意識して日々の生活の中で実践している事もあるのですが、それに伴って無意識に出来ていることが増えているようです。勉強していくうちに、自然に身についていくものなのかも知れませんね。
自分が変わる事で、いつの間にか、周囲の環境が良い方向に向いて行くような気がしています。そして何より、自分が生き易くなったような気がしています。
もう少し知りたい!もう少し解りたい!と思い参加し続けて3年になりますが、勉強し続ける事がとても大事だと、今は感じています。自分が変わると子供も変わる。自分が変わると夫も変わる。家族の雰囲気が変わる。不思議な気持ちですね。
SW